まくらを抱えてあくびする女性

不眠症とうつ病にはお互いに深い関係性があります。どちらか一方にかかってしまうと、もう一方の病気にかかるリスクが高まるのです。

では、不眠症とうつ病にはどんな関係性があるのでしょうか?

この記事では、不眠症とうつ病の関係性について解説し、これらの病気を改善・予防するための方法について紹介していきます。

不眠症とうつ病には深い関係性がある

不眠症とうつ病はそれぞれ全く違う病気ですが、どちらか一方を発症するともう一方の病気を発症しやすくするのです。
どちらの病気もストレスに大きな影響を受ける病気で、発症すると不安や不快感などによってストレスを溜め込みがちになります。

一般的にストレスが溜まると、生活のリズムや自律神経を崩してさらに精神的なダメージが蓄積します。通常、精神的なダメージを受けても睡眠をしっかりと取ることで脳が受けたダメージは回復させられるのです。
ところが、継続的なストレスを受けると脳のダメージが回復しきれずに、うつ病になるのです。また、精神的に追い詰められて不安や恐怖などの感情があると不眠症を引き起こします。

上記で説明した通り、どちらもストレスによって発症し、それによってもう一方の発症リスクを高める関係性にあるのです。

不眠症はうつ病を引き起こしやすくする

不眠症は単に睡眠不足の状態になることではありません。うつ病の引き金になるような症状をいくつも誘発するのです。ここでは、不眠症によってうつ病の特徴といえる症状を引き起こすメカニズムを解説します。

不眠症で睡眠不足になる

不眠症の患者の方は、うつ病になっている方が大勢いらっしゃいます。
不眠症でうつ病になる理由は、しっかりと眠れないために日中辛い日が続いてしまうためです。うつ病になるメカニズムはまだはっきりとはわかっていませんが、日常のストレスが蓄積することで発症してしまう病気です。
不眠症によって寝不足の状態が続くので、ストレスが蓄積してうつ病になってしまうのです。

不眠症が倦怠感を生む

不眠症によって生活のリズムを狂わせてしまうこともうつ病になるリスクを高めます。
通常、人間は朝に目覚めて夜は睡眠を取って翌朝に備えます。そうすることによって脳に溜まった疲れ・ストレスを取り除くのです。
ところが、夜睡眠をしっかりと取れないことによって、朝から身体が重かったりだるかったり、「疲労感や倦怠感」が生じます。つまり、目覚めたときから憂うつな状態になるのです。

生活習慣の乱れが食欲を奪う

通常、朝の光を浴びれば脳や身体は起きて動く準備を始めます。
ところが、不眠症によって生活のリズムが崩れると、ホルモンバランスが崩れます。ホルモンは食欲を促したり抑制したりする作用がありますが、乱れることで食欲は減退します。
食事は脳や身体にとって貴重なエネルギーになりますが、食欲低下によって栄養が不足すると意欲がわかないなどの症状を引き起こるのです。つまり、気持ちが憂うつな状態になるのです。

自律神経が乱れる

不眠症が続くとストレスが溜まるので、情動を司る大脳がトラブルを起こしてうつ病になりやすくなるのです。
人間の身体は自律神経によって正常に保たれています。自律神経とは体温や脈拍などを調整する神経で、活動期に活発になる交感神経とリラックス時に活発になる副交感神経の2つによって身体のバランスが保たれています。
ところが、不眠症になると自律神経が乱れるので、交感神経が活発化しやすくなるのです。すると、リラックスできない状態が続いてストレスが過度に溜まるようになります。過度なストレスは大脳に影響を与えて、自律神経失調症を引き起こす原因となるのです。

自律神経失調症になると、めまいやふらつき頭痛などの肉体的な症状の他に、不安や緊張、抑うつなどを伴います。そして、それがひどくなるとうつ病になるのです。

うつ病も不眠症を引き起こす原因になる

前項では不眠症によってうつ病を引き起こす原因について解説しました。ここでは、うつ病が不眠症を引き起こす原因について解説します。

うつ病になると一日中憂うつな状態が続き、不安や恐怖心などの感情が占めるようになります。
夜になってもそれらの感情によってリラックスができないので、床についてもスッと眠ることができなくなるのです。
通常30分以上経っても眠れない「入眠障害」に陥るのです。また、眠ったとしても夜に起きてしまって、すぐにまた寝付けない「中途覚醒」も起こします。これらは不眠症の症状の1つですので、うつ病になると不眠症になる典型的な例といえます。

また、うつ病になるとセロトニンの分泌が減少します。セロトニンとは、幸せホルモンといわれるホルモンで、興奮を鎮めたり安定させたりする役割があります。しかし、このホルモンの分泌が減少するので、夜になっても興奮状態が続くのです。その結果、眠りたくても眠れなくなるのです。

不眠症とうつ病を改善・予防するために

不眠症とうつ病はそれぞれストレスによって発症のリスクを高めるので、ストレスを溜めない生活をすることが欠かせません。
しかし、ストレス社会ですので、ストレスを受けない生活は難しいといえます。
そこで、夜になれば自分なりのリラックス方法を見つけてみたり、適度な運動を心がけたりするようにしましょう。そうすることで、不眠症やうつ病を予防しやすくなります。

また、もし、睡眠のリズムが崩れてきたり食欲が減退したり、倦怠感がなくならなかったりする症状を覚えたときはすぐに病院を受診するようにしてください。そうすることで、重症化させることなく病気を改善させられます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です